こんにちは、アキです。
脱脂粉乳って何?スキムミルクって何?
というあなたに、単刀直入にお答えします。
脱脂粉乳とスキムミルクは同じもので、牛乳中の脂肪分を除いたあとに水分を除いて乾燥させて粉にしたものです。
脱脂粉乳=スキムミルクです。
脱脂粉乳を水で溶いて飲むと牛乳みたいになるの?
脱脂粉乳が牛乳中の脂肪分を除いたあとに水分を除いて乾燥させて粉にしたものだという事は、先述した通りです。
では、脱脂粉乳から除いた水分をもう一度加えたら、脱脂粉乳を水で溶いたら牛乳みたいになるのかというと、脱脂粉乳は脂肪分がほとんどないので、水で溶くと薄めた牛乳みたいになり、牛乳と比べると脂肪分が除かれている分、もの足りなさを感じる人が多いようです。
ちなみに水分が除かれているため、牛乳と比べると長期保存が可能となります。
脱脂粉乳はいつから日本にあるの?
脱脂粉乳は終戦後にユニセフやララ物資によってアメリカから寄付された支援物資であり、当時の学校給食にとりいれられたことにより浸透していきました。
それにより戦後の日本の学校給食はそれまでのお米、お味噌汁、焼き魚、お漬物といったものから急激にその内容に変化が生まれました。
当時給食を食べていた世代に脱脂粉乳について印象をたずねると、多くの方が「臭かった。」「まずかった。」「嫌いだった。」とおっしゃります。
しかし、現在でもスーパーなどで、脱脂粉乳はスキムミルクとして売られているのを目にしますし、廃れていないということは、需要があるから。
2020年度累計では約10万トンが日本国内で製造されており、輸入分は約1万7千トンです。
このように脱脂粉乳は実際にパンやお菓子などあらゆるものに使用されています。
なぜ当時の学校給食で提供されていた脱脂粉乳は臭くて、まずくて、多くの子どもたちが嫌いだったの?
当時寄付された脱脂粉乳は、バターを作った残りの廃棄品などの粗悪品も多く、匂いや味の悪い物が多かったことが原因のひとつようです。
当時アメリカでは脱脂粉乳が過剰に余っており、家畜の飼料に使われていた背景があったことから、まるで自分たちが家畜のような扱いを受けたと、快く思わなかった人たちもいました。
また、輸送される際に高温多湿で傷んでしまったことも、脱脂粉乳が臭くて、まずいものになってしまった原因のひとつのようです。
これに関しては様々な意見がありますが、当時の状況からすれば、大量に入手でき、安価で、保存性が良く、輸送が容易、そして一度に多くの栄養素を補える脱脂粉乳は最適な援助物資だったのかもしれません。
過去に思いを馳せつつも、誰にも責任を負えないことは内戦を含む戦争はもとより原発に関しても行うべきではないと私は思います。
話が少しそれましたが、現在では、国内のメーカーがスキムミルクとして製造、販売しているため、市販されているものは戦後の学校給食のような臭いはなく、品質も向上しているので十分飲用可能となっています。