シリアルについて。ミューズリーとは?グラノーラとの違いは?

muesli

こんにちは、アキです。


コメ・パンに次いで第三の朝食と言われているシリアル。


今回はシリアルのお話をしつつ、途中で私のお気に入りシリアルもご紹介しています。

シリアルとは?

シリアルとは、穀物または穀物の加工食品のことで、牛乳や豆乳などのミルク類やヨーグルトと併せて食べることが多く、代表的なものにグラノーラ・ミューズリー・コーンフレークなどがあります。


他にも穀物を加工したシリアルをさらに加工したシリアルバーや、シリアルを使ったクッキーやチョコレートなどのお菓子もあります。

oatmeal加工菓子

グラノーラとミューズリーの違い

コーンフレークがトウモロコシをフレーク状に加工したシリアルだと認識してる人は多いと思いますが、ではグラノーラやミューズリーはどうでしょう?


グラノーラとは

オートミール・麦・玄米・トウモロコシなどの穀物加工品を主とし、そこにナッツ・砂糖やハチミツ・メープルシロップなどの甘味、油分を加えて混ぜて焼き上げたものをいいます。
ドライフルーツが入っているものも多いです。

ミューズリーとは

加熱処理をしていない穀物加工品にナッツ・ドライフルーツ・種子などを混ぜ合わせたもの。
甘味や油分の添加の有無はそれぞれ商品によって異なりますが、グラノーラに比べるとヘルシー傾向。

オートミールとは

燕麦(えんばく)別名オーツ麦・カラス麦と呼ばれるイネ科の植物に、蒸す・挽き割る・ローラーで平たく伸ばすなどの加工を施して食べやすくしたシリアルの一種です。

オートミールは精白を行なわず外皮を残したまま加工されるため、植物性たんぱく質を筆頭に、鉄分・カルシウムなどのミネラル、ビタミンB1・ビタミンEなどのビタミン類など、栄養が豊富で脂肪になりにくいと健康食品としても注目されています。

食物繊維を多く含んでおり、その量はなんと精白米の約20倍、玄米の約3.5倍だとか。
オートミールの食物繊維は水溶性と不溶性の両方をカバーしているため、より効果的に体に作用します。

水溶性食物繊維は血液中のコレステロールを排出させる働きや、糖質の吸収が緩やかになるため、血糖値の上昇が抑えられインスリンの分泌を安定させる効果などがあり、不溶性食物繊維は整腸作用にも効果抜群。


ここで見逃したくないのは、丸ごといただくからこそ玄米同様オーガニックにこだわりたいところ。


私はアリサンの有機オートミールを使用しています。

原料は有機栽培されたオーツ麦のみ。

燕麦はもともと麦畑の雑草で原産国は中央アジアと言われており、その後ヨーロッパで家畜の飼料として栽培されるようになりました。


当時、燕麦を主食として食べるのは、スコットランドやアイルランドを始めとするいくつかの地域に限られていましたが、1870年代に燕麦を工業的に加工する技術が発達するとともにアメリカを中心に各地で食べられるようになり、19世紀末期から20世紀初頭に科学に基づいた質素で健康的な朝食を勧める健康改革運動として、科学者の権威を使った食品業界のキャンペーンが行われ、大ブームに。


ブームが去ったその後もアメリカの朝食として定着しました。

シリアルショップ

日本に燕麦が伝わったのは明治時代(1868-1912年)で、当初は北海道で土壌改良用の作物や馬の飼料として大量に生産されていました。

食用として日本で初めてオートミールの製造・販売を行ったのが北海道の食品会社である日本食品製造合資会社(通称、日食)で、私が稀に食べるコンフレークはこちらの会社のものです。

いろいろと調査した結果、2021年2月時点で私がたどり着いたお気に入りのシリアルを2つご紹介します。


1,日食 プレミアムコーンフレーク 最上質プレーン 180g

原材料:有機とうもろこし(遺伝子組換ではない)、有機砂糖、食塩(赤穂の天塩)

原材料には砂糖が入っていますが、実際に食べてみるとトウモロコシの自然な甘みとも錯覚するレベルの甘みでしかなく、よくある甘ったるいコーンフレークが苦手な人や味がついていないタイプをお探しの方には是非おすすめ。

上品な自然な甘みとサクサク食感がとても良く気に入っています。

私はこれにオーガニックレーズンを入れてオーガニック豆乳をかけていただくのが好きです。
寒い時期はほとんど食べませんが、夏場などは小腹が空いた時やおやつとしてよく食べています。

2,日食 オーガニックコーンフレーク ビターカカオ 200g

原材料:有機とうもろこし(遺伝子組換えでない)、有機砂糖、有機ココアパウダー、有機ココアバター、有機カカオマス、食塩(赤穂の天塩)

こちらはさきほどのプレミアムコーンフレーク最上質プレーン180gと比較すると一般的な消費者の舌にも適応するレベルの甘みはありますが、それでもどちらかというと甘さ控えめ寄りであると思います。

個人的にはオーガニックコーンフレークビターカカオ200gだけで食べるのはやや甘すぎるのでこれだけで食べることはなく、プレミアムコーンフレーク最上質プレーン180gに混ぜていただいています。

おやつとしていただくならこの2つを混ぜて食べると食感・味・風味・甘さともに文句なしです。

日食からは他にも

オーガニックコーンフレーク ケーンシュガー 200g

原材料:有機とうもろこし(遺伝子組換えでない)、有機砂糖、食塩(赤穂の天塩)

プレミアムコーンフレーク ビターチョコ 215g

原材料:とうもろこし(遺伝子組換ではない)、砂糖(北海道産てんさい糖)、ココアパウダー、ココアバター、全粉乳(北海道産)、食塩、カカオマス、麦芽エキス、乳化剤

プレミアムコーンフレーク ストロベリー 215g

原材料:とうもろこし(遺伝子組換ではない)、砂糖(北海道産てんさい糖)、いちご果汁、食塩、麦芽エキス、乳化剤

オーガニックコーンフレークケーンシュガー200gはいわゆるフロスト(砂糖コーティングタイプ)で、個人的には味・食感・甘さともにあまり好みではありませんが、一般的に流通しているコーンフレークフロストが好きな方にはオーガニック原料で安心なのにしっかり甘さもあるので満足感が得やすいんじゃないかなーと思います。


プレミアムコーンフレークのビターチョコ215gとストロベリー215gは添加物が入っており、購入したことがないのでご紹介までにとどめ、コメントは差し控えさせていただきます。

他にも、ムソーからトウモロコシが原料ではない国産の有機玄米のみで作られた有機玄米フレーク150gもあります。

原材料:有機玄米(国産)

こちらは有機玄米のみで作られているため、当たり前ですが味はついていませんので好みでハチミツやメープルシロップ・ドライフルーツや季節の果物と併せたり、他のシリアルのトッピングやおやつ作りにも重宝します。

個人的にはプレーンにしておいて必要に応じてアレンジする方が汎用性があっていいんじゃないかなぁと思いますが、 こちらのフロストバージョン(有機玄米フレークに有機砂糖をコーティングしたもの)もありました。

今後のシリアル市場

日本でのシリアル市場は2012年頃に再到来したグラノーラブームを機に急激な拡大を続け、その後も順調に成長拡大してきました。

そんなシリアル市場ですが、2017年頃からそのブームも一旦落ち着きをみせはじめたところ、ここへきてまた盛り返してきています。

日本スナック・シリアルフーズ協会によると、2018年シリアル出荷実績は数量前年比3.4%減の6万7205トン、金額2.4%減の551億円で、グラノーラが数量9%減、金額6%減と2年連続で減少する一方、コーンフレークは数量7%増、金額3%増と伸長したとのことです。

一部ユーザーの間ではグラノーラからコーンフレークへの回帰と、より健康感のあるミューズリーやオートミールへの移行がみられます。

コーンフレークへの回帰を担った要因の1つとして、2019年12月22日にABCテレビ・テレビ朝日系列で放送された『M-1グランプリ2019』で「ミルクボーイ」が優勝したことが挙げられます。


そのときのネタがコーンフレークと最中だったことから、ケロッグの公式Twitterは優勝直後に祝福コメントをツイートし、2人にコーンフレーク1年分をプレゼントしたとのこと。


実際に (株)KSP-SP のデータで「ケロッグ コーンフロスティ 袋 240g」が前月比52.5%増とのことなので、ミルクボーイが契機となりコンフレークが注目されたことは無関係とは言えなさそうですね。

さらにシリアル業界に追い風が。



2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、在宅傾向の高まりを背景に内食傾向が加速しました。

そこに健康に対する意識がさらに高まったことと、政府が学校の休校を要請したことで、子どもだけでも安心して食べることができる簡便さ・保存性が高く栄養バランスが考慮されているシリアルが再評価され、2月の販売実績は20%増と高い伸びを示しています。

コメ・パンに続く第三の朝食としての存在感を高めながら、おやつなどの間食需要も獲得したシリアル。

これまでにも私のような食にこだわりがちな一部層には根強い人気があったものの、決して一般的ではなかったオートミールが食材としても加工品としてもフューチャーされつつある昨今、今後のシリアル産業がどうなっていくのか、その行方に注目していきたいです。

オートミールはミルクやスープなどの水分と一緒に煮込んでお粥にしてもいいし(離乳食にも使えます)、オーバーナイトオートミールといってオートミールに好みのナッツやドライフルーツ・必要であれば砂糖やスパイスも加えて牛乳・豆乳・アーモンドミルク・ヨーグルトと混ぜてそのまま一晩浸しておき、翌朝食べる方法もあります。

オーバーナイトすることで、オートミールの”モソモソ”とした食感が消えて”モッチリ”とした食感になり、食べやすくなります。

ここまで読んで、「あれ??グラノーラやミューズリーって、案外簡単にできるんじゃない??」とお気づきになられた方もいるのではないでしょうか。


そうなんです。
安心なオーガニック食材を使って簡単に手作りすることもできます。



オートミールに好みのドライフルーツ・ナッツ(素焼きのものであればそのまま、生であれば軽く炒ってから)を混ぜればシンプルなミューズリーに。
ナッツはそのままでは大きければ好みの大きさに刻んで使えばいいです。

それにお好みの糖・オイルを混ぜて加熱すればグラノーラができますし、そこへさらにコーンフレークや玄米フレーク(パフ)・ココナッツ・チョコチップなどを加えてアレンジしてオリジナルシリアルを作って楽しむのもアリですね。

ミューズリーを使った、バター不使用・甘さ控えめのヘルシークッキーレシピはこちらからどうぞ。

【おうちスイーツレシピ】フルーツ&ナッツミューズリーのクッキーレシピ/作り方

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