妊婦だけじゃない!子どもがマグロなど大型魚を摂取する際のメチル水銀のリスクを考える。

tuna

こんにちは、アキです。


突然ですが。あなたが子を持つ母であればご存知かと思いますが、あなたの可愛いお子さんがまだ胎児だった頃、あなたが妊婦だった時のことを思い出してください。


母じゃない!私は父だ!という方は、あなたの奥様のお腹の中に可愛い我が子がいたときのことを。

お子さんがいらっしゃらない方は、ご自身がお母さまのお腹の中にいたことを想像してみてください。

厚生労働省で発表のある通り、保健所やメディアなど多くの媒体でマグロにはメチル水銀という有毒物質が多く含まれているので(マグロ以外のほぼ全ての魚介類にもメチル水銀は含まれているが、マグロは大型魚のため、成長過程において他の小型の魚介類を捕食することによって濃縮され、結果的にメチル水銀が高濃度に蓄積されているということ。)妊娠中にマグロを摂取すると胎児の中枢神経(脳)の発達に影響を及ぼすおそれがあることから妊婦はマグロの摂取を控えた方が良いという話があります。


マグロの他にも鯨やサメ、イルカなどもメチル水銀を多く含んでいますが、私たちが普段口にする機会が多いものの中では、同じマグロ類のカジキや深海魚であるキンメダイなどがメチル水銀を多く含んでいます。

妊婦(胎児)じゃなければマグロ摂取はなんの問題もない?

厚生労働省の注意事項では、メチル水銀の摂取を控える対象を妊婦及び妊娠の可能性のある方に限っていますが、その他の方にとってもメチル水銀は有害です。


特に胎児は感受性が高いので気をつけるべきというのはもっともだと思いますが、出生後も新生児から幼児、児童にかけての時期はまだまだ脳は発達段階にあります。


WHOが設定している成人(50kg)のメチル水銀摂取量はPTWI(1.6μg/kg体重/week)であり、日本国内の成人のメチル水銀摂取量の平均はその2/3ほどと範囲内におさまっているとのことですが、これはあくまでも平均値です。

なんの制限もされていない、子どもが大人と同じようにメチル水銀を摂取していたら・・?

子どもの体重あたりエネルギー摂取量は大人の2倍以上であるため、体重あたりメチル水銀の摂取量も成人の2倍以上と予想されます。


仮に大人の半分の体重の子どもが同じ量の魚介類を摂取したとすれば、PTWIの1~1.3倍のメチル水銀を摂取することになります。


幼児に関してのメチル水銀の影響のデータが十分にあるわけではないからこそ、表立った制限がないからこそ、親である私はこれらを考慮して我が子のメチル水銀の摂取量を検討しなくてはと思うわけです。

ちなみに国外でも日本同様、政府から魚介類のメチル水銀に対して注意喚起が出ており、米国・EU・英国では子どもも注意喚起の対象になっています。

個人的には、成長過程の子どもには妊婦に準じた注意をはらうぐらいでいいと考えています。


もちろん大人であってもメチル水銀は有害です。
通常の食生活の範囲内で過剰に心配する必要はありませんが、極端な偏食を避け、バランスのよい食事を心がけたいものですね。

 参考:農林水産省、厚生労働省 

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