【私が使ってる、赤ワインと白ワイン】


こんにちは、アキです。



今回は、私が気に入っているオーガニックワインを紹介します。
これらのオーガニックワインは飲むだけじゃなく、学校給食や普段の料理にも使っています。

近年、市場には有機ワインや酸化防止剤無添加ワインなどの商品が増えてきており、様々な自然派ワインがありますが、中でも私が気に入っている赤ワインはこちらのSAPPORO 「うれしいワイン 酸化防止剤無添加ポリフェノールリッチ 有機プレミアム」というオーガニックワイン です。

同じような商品は別の企業からも出ているのですが、こちらは原材料の有機濃縮還元ぶどう果汁の原産国(イタリア産)まで表記してくれているところに企業の誠意を感じ、味と価格プラスそれが決め手となってこちらを選んでいます。



こちらは表示に、厳選した有機栽培ぶどうのみ使用とありますが、同じ「うれしいワイン」でも有機原料じゃないものもあるので、購入前にご自身で表示を確認してくださいね。

赤ワインに続いて、お気に入りの白ワインはこちらの「酸化防止剤無添加 契約農場の有機ワイン」というオーガニックワインです。

こちらは長野県塩尻市にある株式会社アルプスが製造しており、原料はアメリカワシントン州の契約農家グロー園の有機栽培ナイアガラぶどうを100%使用しています。

私がこのワインを選ぶ理由は一般的なワインはもちろんのこと、オーガニックワインであっても入っていることが多い酸化防止剤(亜硫酸塩)が入っていないこと、ナイアガラぶどうの香りと爽やかな風味が生きていてやや甘口で飲みやすいこと(正直もう少し辛口でもいいかも。そうすると価格が上がっちゃうかな。)、そして内容のわりに入手しやすい価格だからです。

実際にいろんなオーガニックワインを手に取って見ていただくとわかると思いますが、赤ワインに含まれるポリフェノール類に比べ、白ワインに含まれるポリフェノールは酸化しやすい性質を持っていることから、赤ワイン以上に酸化防止剤が使われていないオーガニック白ワインを探すのは大変なのです。

このような商品を作ってくださる企業があることは消費者にとってありがたいです。

オーガニックワインとは

有機とは=organic(オーガニック)であり、EUではorganic=bio(ビオ)またはbiologique(ビオロジック)とも言います。



EUやアメリカなどでは、これら「オーガニック(organic)」や「ビオ(bio)」「ビオロジック(biologique)」といった言葉はすべて「有機の」という意味で、法的に定義されているので、
EUやアメリカなどでつくられたワインで、これらの表示があれば、そのワインはオーガニックの認証を受けたオーガニックワインだと判断できます。



が、ここで注意なのは、日本では「ビオ」や「自然派」「ナチュラル」などは法的に定義されていないので( JAS規格で制限されていない)誰でも自由に表示に使うことができるという点です。

じゃあ、どうやって見分けたらいいの?


という疑問にお答えします。


「ビオ」「自然派」「ナチュラル」などは規制がないけど、「オーガニック(organic)」に関してはJAS規格という、農林水産省が認める認証機関で認証されたものにしか表示してはいけない法的決まりがあるので、オーガニックワインが欲しかったら「オーガニック(organic)」または「有機栽培」と表示のあるものを選んでください。



しかし、オーガニックだからといって必ずしも全てが完全な無農薬、無添加というわけではありません。 そこに関しては次で解説します。


そもそもオーガニックとは

国際的な規模で有機農業推進活動を行っているIFOAM( 国際有機農業運動連盟) は、オーガニックの原則として「生態系」「健康」「公正」「配慮」の4項目を掲げています。

また日本では、平成18年度に策定された「有機農業推進法」で 有機農業をこのように定義しています。

化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう。

有機農業の推進に関する法律(平成18年法律第112号)



要は、

・化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
・遺伝子組換え技術を利用しない
・農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する

ということです。

オーガニックの基本は、自然環境を大切にして持続可能な環境を保護し、そのなかですべての生物や人にとっても安全で優しいものを作るという考え方にあり、具体的には、化学的な農薬・肥料・除草剤などを使わず自然に近い状態で栽培したり、有機農産物(畜産・水産物)を化学的な添加物などを使わずに加工品をつくったりします。

「有機」と聞くと「有機栽培」という言葉を思い浮かべる人が多く、野菜など農作物のイメージが強いかもしれませんが、農作物だけではなく、水産業や畜産業にも有機はあります。


たとえば畜産業の場合、人工の化学的な成長剤や抗生剤を飼料に含めない、というような有機畜産の条件がありますが、畜産飼料のほとんどを輸入(遺伝子組み換え飼料)に頼ってる日本ではあまり目にすることはありません。

対象物がオーガニックか否かの判断基準は、第三者機関による「オーガニックである」 という認定によって保障されるというのは海外でも日本でも、農作物でも水産業でも畜産業でもワインでも一緒です。


オーガニック認証を受けたものはその旨を表示できますが、 認証を受けていないものは、オーガニックやビオ、有機などの言葉を使うことは法的に禁止されています。

日本でオーガニック認証を受けるには


「さっきから認証、認証って、しつこいぐらい連呼してるけどさ、だったらさっさと認証受けた方がよくない?」
そう思われる方もいることでしょう。



日本でオーガニック認証を受けるには、農林水産大臣の登録を受けた第三者機関である登録認証機関に書類申請し、 書類審査→実地調査→判定というプロセスを経て法的に適合していると認められて初めて有機JAS認証事業者となれます。

具体的に、「ほ場」、「種苗・育苗」、「肥培管理」、「病害虫防除」、「栽培計画・栽培記録」、「証票(JASマーク)管理記録」など、その農場で生産された作物が、一貫して有機JAS規格では認められていない化学合成農薬・肥料などに汚染されたり、非有機生産物が混入してしまうようなリスクがないか、あるいはリスクがあってもそれを排除する措置が取られているかということを調査し、認証します。

加工食品であればそれが「加工場」や「原材料」、「製造記録」に変わり、小分けや輸入についても、有機食品を取り扱う一連のシステムそのものが問われることになるのです。


また、一度認証されてもおよそ1年に1回の年次調査を受けなければ認証事業者として継続することができません。


重要なことは、JASマークを付けて出荷される食品ではなく、その食品が生産されるために経てきたすべての行程であるということです。

参考:日本農林規格等に関する法律、有機農産物の日本農林規格

ここまで読んで、んー認証を取得するのってかなり面倒なんだなぁと思われた方も少なくないと思います。


煩雑で手間がかかり、さらにはお金もかかりますから、そもそもそこまでしてこの制度を利用する必要があるのか?というところには生産者側には賛否があるようです。

中にはコストがかかる、認証制度に納得していないなどの理由から、オーガニック認証は受けてないけどこだわりと信念をもって伝統的でオーガニックなつくり方をしている小規模生産者さんもいます。


とはいえ、そうまでして得たいものは、法律や国際規格に基づいた信頼性です。
煩雑で手間のかかる制度だからこそ高い信頼性が担保されているのです。

国際的なオーガニック認証制度

オーガニック認証制度は日本国内だけのルールではなく、国際的なルールでもあり、EU諸国やアメリカ等、JAS制度と同等の制度を有する国(アメリカ・アルゼンチン・オーストラリア・スイス・ ニュージーランド・EU諸国・カナダ・台湾 2020年1月時点)には、日本で有機認証を取得している有機食品はそのまま輸出することが可能です。また、同等国から有機食品を輸入することも可能です。(使用原材料の原産国等により輸出入ができないものもあります。)

参考:農林水産省

認定国・認定団体により定める有機基準は異なりますが、どれも厳しい審査基準を通る必要があり、審査は取得時だけではなく、年度毎に不定期で行われるものもあります。


判定基準は、食品の「生産」、「加工」、「流通」に関連する全てのプロセスが審査対象となります。

それには、生産(栽培)に使われる肥料や水や土、畜産物の飼育方法(飼料含む)や、自然や環境に配慮するサスティナブルな観点や、アニマルウェルフェア(動物福祉)への姿勢も重要な判定基準となります。

また、加工食品の場合、成分に占める有機原材料の割合が95%以上であることが前提となっています。

認証機関は国ごとにも多数あるのですが、今回は日本でも見かけることが多い、世界的に有名な認証機関を4つ 紹介します。

【 エコサート(ECOCERT) 】
フランスに本拠地を置き、世界の20か国以上に認定機関を持つ「世界最大の国際有機認証機関」。5年以上化学農薬、化学肥料を使用していない、ほ場で栽培されたものだけが認められ、年に1回土壌検査・残留農薬検査など厳しい審査・検査が行われます。遺伝子組換作物も禁止されています。

【ユーロリーフ (Euroleaf) 】
ユーロリーフ(EU産有機農産物マーク)は、EUの有機農業規則に従って生産された農産物であることを証明するマークです。加工製品の場合は、農業成分の95%以上が有機成分であることを意味しています。

【AB】
1985年から用いられている、フランス政府が制定したオーガニック認証です。ABはAgriculture Biologiqueの略になります。世界最大規模のオーガニック認証団体である「ECOCERT」による有機認証を受け、EU圏内で生産または加工された製品のみが、ABマークを貼付できます。「化学肥料や化学薬品、遺伝子組み換え作物による肥料を使用していない」等が判定基準のひとつになっています。一年毎に抜き打ちの検査も行なわれます。

【Bio】
2001年に発足した国家認定証で、ドイツ連邦消費者保護・食糧・農業省大臣によって導入されたオーガニック認証です。ドイツ政府の許可を受けている専門機関に認定された製品のみが、Bioマーク(正式名称はBio-siegel:ビオジーゲル)を貼付できます。「化学調味料、香料、着色料などが不使用、動物はBIOの肥料や餌で育ててあり、遺伝子組み換え原料の使用は全体の5%以下であること」等が判定基準のひとつになっています 。

これらは日本の有機JASマーク同様、もしくはそれ以上に厳しい検査を経てつけることができるマークであることから、これらのマークがついている商品は信頼に値すると、消費者は安心して商品を買うことができています。

今後、オーガニックはどうなっていくか

国際的、特に先進国ではずいぶん前からオーガニックの意識が広まっていましたが、ここへきてやっと日本も、遅れながら平成18年12月に「有機農業の推進に関する法律」が制定され、平成19年4月末に「有機農業の推進に関する基本的な方針」が策定されました。

この基本方針は、農業者が有機農業に取り組むに当たっての、条件整備に重点を置いて定められています。

また、平成26年4月に新たな基本方針として、有機農業の拡大を図ることとしており、今後、有機農業者やその他の関係者の協力を得つつ、地方公共団体とも連携して施策を推進していくこととしているそうです。

出典:農林水産省


現在、私は野菜・果物・ナッツ・豆乳はオーガニックのものを、乳製品は遺伝子組み換え飼料

不使用飼料の乳牛からつくられたもの、卵は名古屋コーチン含む平飼い、魚介類は産地を確認し天然のものを、牛肉はめったに食べませんが食べるときは北海道の短角牛を、豚肉は愛知県産の抗生物質・抗菌剤・ホルモン剤・遺伝子組み換え飼料不使用のものを、鶏肉は抗生物質、抗菌剤不使用の恵那どりまたは名古屋コーチンを、調味料は誠意ある作り手のものを極力選び、消費しています。


自分たち家族、子孫の健康を願うだけでなく、 自然環境を大切にして持続可能な環境を保護し、そのなかですべての生物や人にとっても安全で優しいものを作るというオーガニックの考えに共感していること、志高い生産者や企業を支援したい、アニマルウェルフェアを推進したい、など総合的に考えてそうしています。


国際的には、まだまだオーガニックが浸透しているとは言いがたい日本。

自然食品店やネットを活用して日常生活はなんとかなっても、いざお出かけ、いざ旅行、いざ保育園入園、幼稚園入園、小学校入学時の給食問題・・となると、その食環境の悪さに愕然とします。

幸い、うちの子たちは運よく食事に力を入れてくれている園に通えたので幼児期はよかったのですが、小学生になる前は本当にどうしようかと頭を悩ませました。シュタイナーなども候補に入れながらいろいろ検討した結果、公立の小学校に可能な限り給食に沿ったお弁当を持参する形で通わせることにしました。

学校給食以外にも、日帰りのお出かけのときも、宿泊を伴う旅行のときも、かならず飲み物や食べ物は持参します。

当日分は持参、旅行などで日をまたぐ場合は移動中はクーラーボックス、現地についたら冷蔵庫に入れるなどの対応をしたり、日持ちするものを持っていったり、現地でオーガニック食品が調達できそうなお店や安心して食べれそうな飲食店を事前に調べたりしていきます。

近い将来、日本でもあたりまえにオーガニック商品が身近にある環境になってほしいと心から願っています。

さて、オーガニックワインに関してですが、2012年にEUで初めてオーガニックワインについて法的な細かい規定が整備されるまで、民間の団体が独自にガイドラインを決めて認証しており、それまで世界では各国政府が法的に定めるオーガニックワインのガイドラインはありませんでした。 (それまでも “wine made from organic grapes”という表示が使われたりはしていました。)

2012年にEUで発効したオーガニックワインのガイドラインでは 、ブドウの栽培で化学的な農薬や除草剤、肥料を使用を禁止するだけでなく、使用してよい農薬や、添加物、その許容量なども決められました。

肥料は動物の糞や植物由来の廃棄物を使用し、化学的な除草剤や遺伝子組み換えなどは禁止されています。

しかし伝統的に病気予防として使われてきた硫酸銅と石灰を混ぜた「ボルドー液」 という農薬や、殺菌用や酸化防止剤として、最低限の亜硫酸塩(二酸化硫黄)の使用も認められています。


具体的に、ワインのタイプによって亜硫酸塩(二酸化硫黄)の使用上限が違っており、赤ワインでは上限100mg/l(organicでないものは150mg/l)、白とロゼについては150mg/l(organicでないものは200mg/l)と規制しています。ただし残糖が2g/l を超える白・ロゼワインについては、さらに上限を30mg/l 引き上げるとしています。

そのため、オーガニックワインと認証されていても完全な無農薬、無添加というわけではなく、添加物は少量ながら含まれている場合が多いといえます。



使用する添加物などは、できるだけ自然のものをできるだけ少なく、というのが原則ではありますが、なぜ少量の添加物が含まれる場合があるかというと、たとえば、酸化防止剤には殺菌効果もあり、それらをまったく使わないと加工過程でブドウにカビが生えてワインに雑菌が繁殖してしまったり、原産国外に輸出するワインだったら輸送中の品質管理の問題など、それらリスクを回避するために使われます。


高級ワインで有名な、あのロマネコンティも畑の耕作は馬で行い、農薬や除草剤を一切使用しない有機栽培の一種であるビオディナミ農法でブドウを育て、毎年、周りのブドウ畑より遅くに行われる収穫は手摘みです。

もともとブドウ栽培時に徹底した収量制限が行われているにもかかわらず、収穫されたブドウは厳しく選果され、発酵させます。

熟成はトロンセ産の新樽100%を使用し、熟成期間はヴィンテージによって異なります。澱引きや濾過は最小限、ワインの移動も重力を利用し、決してポンプは使用しません。他にも有名なシャンパン生産者であるルイ・ロデレールでも採用されています。

オーガニックワインは、化学的な農薬・肥料を使わないため、年ごとの天候がブドウの出来に大きく影響します。

また、添加物も少ないため、生産者さんの力量が直接ワインの味に反映します。

そのため、その年のブドウの状態や生産者さんの技術次第で、質がまったく異なるワインが出来上がるということもありますが、本来それが自然なワインの姿とも言えます。

通常のワイン(organicでないもの)に比べて酸化防止剤が少ないため、海外から日本に向けて輸送している間に温度が上がると、味や香りによくない影響を及ぼすこともあります。

同じワインでも、1回目に飲んだときと、2回目に飲んだときで、まったく違うワインのように感じることもあります。


このようにオーガニックワインは、良くも悪くも、ブドウが栽培された土地や気候、生産者のこだわりや技術が色濃く反映されるので、美味しいか美味しくないかは、自身が飲んでみないとわからないものなのです。

そのあたりはオーガニックじゃないワインと同じですね。

・農薬を使わないため人手が必要
・小ロットのため物流コストが高い
・オーガニック認証を受けるコストがかかる

これらの理由からも分かるように、オーガニックワインのブドウの生産コストはどうしても高くなります。


オーガニックな肥料自体が高く、草をすいて自然の肥料にしたり、と手間もかかります。 理由が不透明な付加価値ではなく、切実な理由があって割高になっているにも関わらず、1000円程度のものもあるところに誠実さを感じます。


私が愛飲している「うれしいワイン 酸化防止剤無添加ポリフェノールリッチ 有機プレミアム」というオーガニックワインも720ml/瓶 1000円程度で購入できます。


他のワイン同様、安いから美味しくない、高いから美味しい、というわけではないのでこれを機に自身の好みのワインを見つけられたらいいですね。

「うれしいワイン 酸化防止剤無添加ポリフェノールリッチ 有機プレミアム
」の購入場所ですが、ネットやスーパー、リカーショップ、薬局とかにもわりと置いてありますよ。

たくさんがいい方は1.5lペットボトルもあります。

「酸化防止剤無添加 契約農場の有機ワイン(白)」 もネットやスーパー、リカーショップで購入できます。

2021年1月8日におすすめ白ワインも追加記載しました。

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